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価値を「魅せる」工場見学。 ~サントリー南アルプス天然水白州工場~

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サントリー天然水「南アルプス白州工場」は、森の中に溶け込んでいた。

南アルプス天然水。
きっと多くの人が知っているであろう、ミネラルウォーター。

今日本で売られている水は、いったい何種類あるのだろう。
硬水、軟水、産地など。色々違いがあるということは知識として知っていたけれど、正直そこまで意識したことはなかった。

そんな私が訪れたのは、「サントリー天然水南アルプス白州工場」

ウィスキー博物館。壁の感じが好きだった。


南アルプスの麓にあるこの工場では、無料のガイドツアーが開催されている。
このツアーがとても良かった。
…ツアーが終わって、敷地内のバードサンクチュアリを散策して帰るころには、私はすっかり南アルプス天然水のファンになっていた。

まず受付を済ませ、敷地内の森を少し歩いて集合場所に向かう。
ほんの少し、森の中を散策したような清々しい気持ちになってから、電動バスに乗って天然水工場へ向かう。

この電動バスに使われる電気の一部は、生産棟の屋根一面に取り付けられた太陽光発電パネルによって補われている。
バスに描かれている鳥たちは、併設する白州蒸留所の敷地内にあるバードサンクチュアリに生息する鳥たち。豊かな自然と豊富な美しい水に恵まれたこの地には、年間約50種もの野鳥が訪れるという。

野鳥たちは環境の変化を受けやすい。鳥たちの存在は、豊かな自然のバロメーターでもある、とバスの中でガイドさんが説明してくれる。

自然との共存を目指す。ユネスコエコパークとサントリー「天然水の森」プロジェクト


豊かな自然との共存を目指すユネスコエコパークにも指定されているこの土地で、「水と生きる」「人と自然と響きあう」という企業理念を掲げ、工場を運営しているサントリー。
そのサントリーが行っている「天然水の森」という活動。それは、“工場で汲み上げる地下水よりも多くの水をうみだす森を育む”活動。
2019年現在で15都道府県21ヵ所、総面積はおよそ1万haに及ぶ森を独自に「天然水の森」と指定し、それぞれの森をよく知り、それぞれの森にとって最適な、森を育む活動を行っているという。

「水と生命(いのち)の未来を守るために、サントリーが続けている活動です。」とガイドさん。


バスの窓から見える、広大な森の一部である敷地の中には、いくつかの建物が立っている。建物はすべて森の中にうまく溶け込むような外観で、いかにも工場、というような無機質な雰囲気がない。

この建物の外観からも、「水と生きる」「人と自然と響きあう」という企業理念がその建物の外観に表れているような気がする。
どれだけ環境に配慮して、森を育てることに力を入れていたとしても、そこに立っている建築物が森にそぐわないデザインだったら私はがっかりする。
何万年も遥か昔から少しずつ育まれてきた森に入り込み、その恵みを分けてもらうのであれば、私たちは森そのものが創り出す美しい姿を必要以上に邪魔するべきではないと感じるから。
それは私の勝手な想いでしかないのかもしれないけれど、バスの窓から森の木々の間に見え隠れする建築物がどこか柔らかでしっくりと森に馴染む風貌なのを見て、サントリーの企業理念に対する信頼感が増した。

入り口の大きなパネルの前で。3人そろって前を向くなんて奇跡はめったに起こらない。

子どもが楽しめる工場見学

工場内ツアーでは、3ヵ所でちょっとしたプレゼンテーションが行われる。
手動で動かす可愛らしいパネルを用いたり、プロジェクションマッピングを導入した美しい映像で魅せたり、実際に工場で使っているペットボトルの材料を手に取ってみることができたりする。わかりやすい言葉を用いて、大人も子どもも楽しめる工夫を散りばめた、ちょうどよいボリュームで

南アルプスの森がどんな森なのか
多くの森との違いは何か
その森が育む天然水の特色
そして、森を守ることの重要性

それらを伝えるプレゼンのひとつひとつもすごく良かった。

その中に出てきた森と天然水に関するクイズを、1ヶ月ほどたった今でも5歳の息子が覚えていて、「ママ、天然水の森はすごいんだよね!」と言ったりするくらいなので、子どもたちにとっても面白い内容だったのだろう。


工場見学を終えて、南アルプス天然水や関連商品の試飲をして、ツアーは終了。

印象的だったのは、バスの運転手さんやそのバスを誘導する係の方など、ツアー客と直接接することがない従業員の人々もにこやかで、幸せそうだということ。
ツアー客である私とふと目が合ったときはもちろん、従業員同士で会話を交わすときも穏やかな笑顔で、ふだん東京で暮らす私が都心ですれ違う人々とは、明らかにオーラが違う。なんていうか、柔らかなのだ。
やっぱり森は人を幸せにするのだろうか、と思ったりした。

価値を知って、ファンになる。

工場見学後は、のんびり敷地内のバードサンクチュアリを散策。
森の中の小道は、木漏れ日と鳥たちの泣き声がキラキラと空から舞い降りてくるようで心地よい。
ここで心を奪われたのが、山躑躅(ヤマツツジ)の美しさ。
ツツジというと、鮮やかなピンクや紫の、庭木や生垣のイメージしかなかった私。森に咲く山躑躅は自由にその枝葉を伸ばし、柔らかなオレンジがかった桃色の小ぶりの花をたくさん咲かせていた。躑躅ってこんなに美しい植物だったんだ。私にとっては貴重な発見だった。

…この先水を買う機会があるたびに、私はきっと「南アルプス天然水」を選ぶだろう。
現に子どもたちは、町で売っているそれを見つけると「ママ、南アルプス天然水だよ!」と目ざとく見つけ、嬉しそうに報告してくれる。「森の水だよ、買わないの?」と(笑)

大人も子どもも魅了する「サントリー南アルプス天然水白州工場」は、べるがの近くにある。キャンプの計画の一部に加えてみるのもおすすめです。


サントリー天然水南アルプス白州工場
https://www.suntory.co.jp/factory/water/

白州・尾白の森名水公園「べるが」
https://www.verga.jp/

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