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わたしは「暮らし」の境界線を再定義する

しほちゃんは、暮らし方とかセンスとか、子どもたちへの対応もそう。

お菓子の並べ方も、お茶のときに出してくれる食器も、そういうすべてが「しほちゃんの魅力」だから、 おうちお茶会にはすごく価値があると思うの。実際の日々の暮らしを、徹底して自然体のまま「自分らしく」できている人ってそうはいない。

それを体験することに、すごく価値があると私は思った。実際の生活にふれることで、しほちゃんが言ってる「世界観をもって生きる」っていうことばの意味が理解できた。

実際に体現している姿をみたら、すごく説得力があって、納得した。私もそうありたいって思った。


本日「Jewelry choco」メディア編集室からお届けするのは、

代表のshihoko さんの考える “暮らしの境界線の定義 ” と、実際の暮らしについてです。

冒頭の文章は、実際にshihoko さんの「おうち」を訊ねたご友人の感想だといいます。あなたはどんな「暮らし」をイメージされたでしょうか。

shihoko さんはいいます。

「やっぱり私は『ライフスタイルに世界観がある人』が好きなんですよね。仕事もライフスタイルの一環として、自分の信念を持って生きてる人。だから私は、だれかの毎日がいつもよりちょっと素敵になったらいいなという想いから、いまのお仕事をするようになったんだと思います」。

毎日の暮らしの中にある、ちいさな出来事や風景。

そこにすごく心を動かされたり、素敵な人やものを見つけて、その想いや込められたストーリーに感動したり、自分もがんばろうって思えたり。その人に会いに行ったり、モノを手にして嬉しくなったり。

ものすごくドラマティックでエキサイティングでなくてもいい。ちっちゃな幸せや喜びを積み重ねていく。写真と文章とジュエリーで、その人の「暮らし」を紡いでいく。

これまで無意識に引いていた境界線、仕事の自分と普段の自分を、整えていく。

── 本日のインタビュー、はじまりです。

ジュエリーの制作に込めた特別な想い

「作業工程はまずシルバーの板から棒状のものを切り出して、それに火を入れて、温度をかけて柔らかくして、それから曲げます。輪っかにする。」

「つなぎ目が裏からみてもわからないように、綺麗にぴったり合うように糸ノコを入れて、そこにロウ剤をちょっと、入れすぎないように、本当にちょっとだけ流すと、そこが綺麗につくんですよ」

ジュエリー制作をするときのshihoko さんは、子育て中の表情とはちがう、普段みることのない不思議な空気をただよわせている。「この時間がすごく好きなんです。瞑想しているときみたいに集中できる。」

まずはジュエリー作りへの想いから、「暮らしの再定義」へとつながるお話を伺ってみました。

──ジュエリーはどのようなオーダーが多いのですか?

shihoko: ジュエリーをつけた時に「どんな想いになりたい」っていうのをまず聞くようにしてて。

たとえば強くなりたいっていうのであれば、ちょっとこうカチッとした印象にしてあげるし、柔らかくなりたい、やさしくなりたいというタイプだったらまるい形にしてあげるとか。そういうふうにしてデザインを起こしていくようにしてします。

あとはリフォームですね。

例えばおばあちゃまにいただいたジュエリー。ゴージャスなブローチや、昔はやったようなデザインのものを、使いやすいものに作り変えたいっていう人は多いです。

その場合でも、ただ新しいデザインに作り変えるというだけじゃなく、そこに何かしらの想いをのせることをご提案しています。 おばあちゃんは強くて凛とした人だったから、そんなおばあちゃんの思い出を形にしようとか。

あとは純粋に、いろいろと大変なことも多いから、身に付けててパワーがもらえるものが欲しいとか。おまじない効果ですね。

子どもが産まれた記念に、ベビーリングをつくる人もいます。赤ちゃんのサイズで作ったリングを、ペンダントとしてお母さんがつける。それを二十歳になったらプレゼントするとかね。

ジュエリーは自分を飾るためのものだけれど、私はそこに「想いをのせる」ということをやっているので、それでご紹介をいただけることが多いのかなって思っています。

──「想いをのせる」というのは、どういうことでしょうか。

shihoko: 私の中でジュエリーって “ 受け継がれていくもの ” っていうイメージがあるんです。そんなに劣化するものでもないので。「想いの容れもの」というか。

いろんな想いがこのジュエリーに乗っかって、受け継がれていくというイメージです。これは、私の“もの”に対する考え方のひとつでもある。

たとえばこんなエピソードがありました。

2018年に「メモリアルダイアモンド」という、亡くなった方の遺骨の炭素をもとに作るダイヤモンドをペンダントに加工するお仕事をご依頼いただきました。

「ペンダントに込めたい想い、お父様への想い、なんでもいいので思いついたこと色々教えてください。そこからデザイン考えましょう」

と、すぐにメールのやり取りを始めたんです。

そうしたら「こんな感じのデザインを考えている」と出していただいた案と、彼女が好きな写真や風景、選ぶ言葉、メールの文章から受ける印象にズレがあったんですね。

普段使っているジュエリーはかっちりしたボリュームのあるデザインのものが多いけど、私からみえる彼女の世界はもっと柔らかくて、繊細で透明感のある世界だった。

そのことをお伝えしたら、

「本当は、まぁるくありたい、柔らかで女性らしい自分でありたい。それなのに、しっかりしてなきゃ、カチッとしてなきゃいけないって、自分に言い聞かせて生きてきた気がします。本当の想いに気がつくことができました。涙が止まりません。ありがとうございます」ってお返事をいただいたんです。

そうしてできあがったのは、「すーごくシンプルな一粒石のペンダント」。

だけどそのピースには物語がある。私が作りたいもの、届けたいものはそういうもの。それが、想いをカタチにするってことなのかなって気がします。

ジュエリーは、思い出やその人の想い、いろんなものが一緒に受け継がれていくものだと考えていて、その考え方は「暮らしの再定義」ともつながります。

質の高い暮らしが「発信力」を高める

──shihoko さんは、SNSのフォロワーが少なくても「イイね」や「コメント」「リプ」と呼ばれる反応をたくさんいただける発信をしていますが、その背景にはどんなことが考えられるのでしょうか?

shihoko: たしかに私はそういった、いわゆる「エンゲージメントの高い発信」を作ることが得意なんだけど、でもそのためには何が必要? って考えると、表現力の前に「表現できるもの」が確立されている必要があります。

「反応を取れる表現方法」よりも大切なのは、「その人が幸せでいて、その価値観や豊かさが循環していくこと」。

私は、”売れるためのブランディング” はしないんです。

──「表現できるもの」を確立する、というのはどういうことでしょうか?

shihoko: 「暮らしのイメージ」をはっきりさせて、その大切な基準の中でものごとを選択していくということです。

ここでいう暮らしとは、仕事も含めた日々の生活そのものです。その一つひとつをていねいに選びとり、世界観を紡いでいくことです。

私の場合は、こういう風に暮らしたいっていうイメージがすごくハッキリしているので、おうちを探すときなんかも迷うことはありませんでした。

迷ってると、自分の選択が正解なのかわからないですよね。

「どうしたいのか」がわからないと「どうしたらいいか」がわからないので、結局は「できない」になってしまいます。だからイメージがとても大切なんです。

──具体的なshihoko さんの「暮らし」の具体例を教えていただけますか?

shihoko: たとえばキッチンの保存容器とかは、10代の頃にああいうテイストのものが好きで、アメリカに住んでいたときに集めていたんですよ。スリフトショップに行くと可愛いやつがすっごく安く売ってるんですよね。それこそ1ドル、2ドルとかで。

その中の、本当に気に入ったものだけを今も使っています。

本当に自分の生活に必要なものしか揃えたくはないんです。だから普段の暮らしの中で使うものこそ、好きなものを丁寧に選ぶ。あとは暮らしの邪魔にならない程度に、目にするたびに思い出がよみがえるようなモノをおしゃれに飾るとか、そういう視点ですべてを選んでいくと楽しいなって思うんです。

──いまの「おうち」を選んだときはどうだったのでしょう?

shihoko: ここは古い日本家屋だったんですけれど、引っ越しをするとかしないとかって話しをしていたときに、ほんとに偶然知り合いがここを手放すっていうことになって、それでみにきて「ああ、ここがいい」って決めました。

わたしは田舎育ちなので、東京の、ちっちゃな縦長の住宅やアパートやマンションに住むっていうことがどうしてもイメージできなくって。

それまではいろいろなところを転々と暮らす生活をしていたから「自分が生きていく起点になる場所」っていうものを意識していなかったけど、いざ定住するとなったらイメージが湧いてきた。

ここは立て替えができない物件だったので中だけリノベーションしたんです。わたしが好きなもので、心地よい空間を作りたくて。あのストーブも、ランプも、ぜんぶイメージ通りに揃えました。

──shihoko さんのおうちの「お庭」とても評判がいいですよね。

shihoko: ここは、元々は日本庭園のような、椿が咲いて庭石がたくさん置いてあるような「眺める庭」だったんです。それを「暮らせる庭」にしたくて、全部変えました。生活できる空間にしたかったんです。

いま植えてある木は、夏みかんと、キンモクセイ、楓、梅、あと柿の木とイチヂク、こっちにもう一本柿があって、桜の木もあります。エントランスの方にはブルーベリーとブラックベリー。四季を感じられるところが気に入っています。

あのおっきな木にキンモクセイが一面に咲くんですけれど、お花をとってシロップを作ります。ウメも梅干しを漬けたりします。夏みかんはジャムや砂糖漬けをつくるし、イチヂクはそのまま食べたりドライイチヂクにしたり。ベリーは収穫期になると子どもたちが毎日摘んで食べてます。庭は、家族の暮らしの一部になってる。

こういうのもぜんぶ、自分が「嬉しいかどうか」っていう判断基準をもっていないと決められないですよね。

だからね、たとえばタンスを買うときなんかに「収納したい分が入るから」とか、雑に選んではダメですよ?(笑)

──shihoko さんの暮らしに憧れる人がたくさんいるようですが、でもそれが誰にとっても「正解」ということにはなりませんよね?

shihoko: もちろんです。例えばこのお庭の状態をキープしようと思ったら、それなりに手をかけなきゃいけない。伸びすぎた枝を切ったり、大量の落ち葉を掃除したり。手間暇をかけてあげないと木も草花ものびのび育たないから。

楽しくなければきっとツライだけなので、自分がそれを楽しめる人なのかどうか、っていうところはすごく大事です。

仕事も含めて「暮らす」っていうのは、ほんとに毎日の積み重ねなので、自分があたり前に、楽しんでできることを重ねていかないと。がんばらなきゃいけないことを毎日続けると、苦しくなってくるから。

わたしにとっては「眺める庭」の手入れは全然楽しくないけど、「暮らす庭」をつくっていくことは楽しいことなんですよね。

子どもたちが遊ぶとか、自分が庭と一緒に楽しむっていうことができる庭だったら手をかけるけど、そうじゃなくただ美しく保つためだけだったらきっとつまらないと思う。

わたしは「暮らす」ってところに、すごく価値を感じているから。

暮らしの境界線を再定義する

──改めてですが、「暮らしの質」が「発信力の質」につながるというお話をもう一度聞かせていただいてもよろしいでしょうか。

shihoko: たとえばですが、バリバリはたらく人が「仕事」の部分だけにフォーカスを当てると、周りのそうではない人たちからは「自分とは別の世界の人間だ」と無意識に境界線を引かれてしまうと思うんです。

でもその人の仕事も暮らしの一部分なわけで、それも含めてライフスタイルなんだっていう観点から見ると、また違った世界が見えるんじゃないかなと思います。

「暮らし」に境界線を引かず、その人が生きていくうえでの「世界観」がスタイリングされれば、だれもが自分らしく、自分の毎日を楽しんで生きることができると思うんです。そういう人が発信する内容は、まちがいなく人を惹きつけるはずだと。

──誰もが自分らしく、自分の毎日を楽しむ生き方が大切なんですね。

shihoko: 自分らしく、自分の毎日を楽しんでいる人が作るものや発信は、受けとった相手の方の世界を「ちょっとだけ豊か」にする力があると思っています。

わたしの「世界観スタイリング」は、みんなのいろんな悩みごとや話を聞いたりして、私ならどう考えるか、みたいなことを話したりしながら「叶えたい自分」をはじめに作ります。

これの反応がすごく良くて、グループでやるとみなさん「定期的に集まりたい!」と言って下さるんです。

そうこうしているうちに、その中のひとりが「自分のお店の内装を変えたいから手を貸して」って声をかけてくれたり、ワードプレスのブログをオシャレに作りたいから立ち上げから手伝ってご依頼をくださったりします。

写真と文章とセッションとで、その人の「暮らし」を紡いでいく。その人の想いを表現したジュエリーを身につけていただく。

そんな風にしてわたしは、みなさんの「世界観のスタイリング」するお手伝いをさせていただいているんです。

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